「吹き抜け」「リビング階段」「対面式キッチン」「ウォークインクローゼット」「書斎」「家庭用サウナ」……このような単語に憧れを抱いている人も少なくないはず。
しかし、どんなことにもメリット・デメリットはあるワケで、「憧れてた感じにしたけど、実際に住んでみると思った以上にデメリットがあった」というケースも。むしろ、機能性だけを追求した家より、オシャレさも求めた家では起こりやすいとすら言えます。
だからこそ、設計時点できっちり知っておくことが大切。ということではこの記事では、オシャレ設備での失敗ポイントを紹介していきます。
①吹き抜け・リビング階段での失敗例
まず最初に紹介するのが吹き抜け、およびリビング階段での失敗事例から。
「吹き抜けにした結果、冷暖房効率が低下してしまった。夏になると、熱が2階にこもって地獄です」(50代・男性)
「吹き抜けにしたおかげで、2階の面積が狭くなってしまった。自分は階段からの眺めが好きなんで満足してますけど、どこでお酒を飲むワケでもないし、開放感を出すだけの人なら天井を高くするだけでも良いかも」(40代・女性)
「我が家はリビング階段なのですが、料理のニオイが想像以上に上に流れてしまって困ってます。魚を焼くときは換気扇をフル稼働し、窓も全開にしていますが……」(30代・女性)
「リビング階段にしたところ、子供の友達が来るときにイチイチ片付けしないといけないのが大変だった。リビングに面した部屋もないので、ドラマであるような『誰かが来たから隣の部屋に押し込んで表面的にキレイにする』みたいなことができないんですね」(40代・男性)
オシャレな家と聞いて、すぐに思い浮かぶ吹き抜け・リビング階段ですが、実際に住んでみると上記のような感想を抱く人もいるようです。床暖房の導入や、強力な換気扇の設置、いざというときのちょっとした収納スペースなどを用意しておくと良さそうですね。
②キッチンでの失敗例
次にご紹介するのがキッチンでの失敗例。
「キッチンの幅が狭いこと。せっかく横に広いキッチンにしたのに、幅が狭いので夫婦で料理をすることができず、結果的に私ばかりすることに」(30代・女性)
「パントリー(食材、調理器具などを入れる部屋・スペースのこと)をせっかく作ったのに、奥行きを出しすぎてデッドスペースが生まれてしまった。これなら奥行きをもっと少なくするか、左右に作るかにすれば良かったですね」(40代・女性)
「対面式キッチンにして『料理を作りながら提供できる』という感じにしたんですが、どうしても手の届くところに調味料を置きがちでただの物置スペースに。また、イスも高くなるので、座り心地が悪くてあまり使わなくなりました」(30代・女性)
横幅の狭さやパントリーの奥行きなどを指摘する声が寄せられました。忙しなく動く場所なだけに、10センチ単位で細かく考える必要がありそうです。
③ウォークインクローゼットでの間取り失敗例
最近の家では一般的な存在となったウォークインクローゼット。ですが、実際に使い始めると、思わぬところで不便さを感じることもあるようです。
「通路部分が狭すぎたことが不満。我が家のウォークインクローゼットは左右にハンガーパイプがある構造なのですが、普通に通るだけで肩が服に触れるほど。あと20センチ広くしておけばかなり快適だったかなと思います」(30代・女性)
「ハンガーパイプを多くしすぎた結果、小物を収納できなくなったこと。家族全員分の服を収納できるようにとハンガーパイプを合計4本設置したのですが、思春期に差し掛かった長女が『服は自分の部屋に置く』と言い始めて使わず。かと言って後から棚を入れることもできないので、1本分無駄になってしまいました」(50代・男性)
「外で着てニオイのついたコートなどを一時的にかけておく場所があれば良かった。そのままウォークインクローゼットに入れると他の服にニオイがついてしまうので……ウォークインクローゼットに頼りすぎたというか、玄関スペースに工夫して設置すれば良かったかな? って思います」(40代・女性)
服の量を考えたうえで、適切なスペースを確保することが大事そう。ニオイがこもりやすい場所なだけに、ウォークインクローゼットに入れる前に、一時的に服を吊り下げておける場所があるのも、たしかに良さそうです。
④書斎での間取り失敗例
男性の憧れとも言える書斎。ですが、漠然としたイメージだけで作ると、短期間で使われなくなってしまうことも。
「本棚の棚の高さを変えられるようにすれば……と思っています。文庫本、ハードカバー、マンガ……等々でそれぞれ大きさが違うので、どうしても無駄なスペースが生まれてしまう。もし棚が着脱可能ならもっといい感じで収納できたはず」(30代・男性)
「エアコンがもったいなく感じて設置しなかったら、無事夏に暑くて終わった。2畳という狭さゆえ他の部屋異常に蒸されるので、冷暖房対策は必須だった。というか2畳の部屋にエアコンを設置できない男は書斎なんか持つべきじゃない」(40代・男性)
「静かなスペースをと思って2階の端に書斎を設置したら、台所から遠くなった。アツアツのコーヒーを持って階段をのぼるのは怖いし、夜歩くと家族にうるさいと文句を言われたこともあって、次第に使わなくなってしまった。夫婦の寝室をもう少し広くして、そこに作業スペースを作れば良かった」(50代・男性)
そこで仕事をするのか、息抜きだけなのか、本はどれくらい置くのか、他の家族も使えるようにするのか、そもそも個室である必要はあるのか……など、様々なポイントを事前に考えるべきと言えます。
⑤サウナでの失敗例
近年、若い世代の間でも人気が広がっているサウナ。しかし、よく知らないまま導入すると、「高かったのにあまり使わない」という悲しい事態が起こる場合も。
「もともと都内に住んでいて銭湯に近かったため、郊外に引っ越すにあたって家庭用サウナを入れたんです。
でも、サウナには乾式(高温で湿度が高い。日本でよく見られる)と湿式(低温で湿度が高い。フィンランドで見られる)と遠赤外線式(遠赤外線を使ったもの)があることを知らず、フィンランド式のスチームサウナを導入してしまった。
結果、日本式の暑いサウナに慣れた自分には物足りず、冷水シャワーを浴びても満足感がえられなくて、車で時間をかけて健康ランドに通うことに」(50代・男性)
サウナ愛好家でも、意外と詳しく知らなかったりするのがサウナというもの。安くないお買い物になるだけに、事前にきちんと下調べすることをおすすめします。
オシャレで暮らしやすい「バリ島リゾート風」を作りたい方は…
ここまでオシャレ設備の失敗体験談を紹介してきましたが、きちんと知識を集め、デメリットまで踏まえたうえで設計すれば、大半の不満は回避することができます。やはり、専門家に相談して決めていくことが大事でしょう。
もし、イチからプロと綿密な打ち合わせをしたいとお考えの方は、ぜひ共栄コーポレーション(YAMADAホームズ販売協力店)にお声がけください。当社では外構工事も一貫してお手伝いしており、全体イメージのすり合わせからそれぞれの設備に関する細かい質問まで、気軽にご相談いただけますよ。
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