コンセントの位置は生活するうえで非常に重要。しかし、注文住宅は住む前に配線およびコンセントの位置を決める必要があるため、暮らし始めたあとになって「もっとこうしておけばよかった」と後悔することも。
そこで、この記事ではよくある失敗パターンを紹介していきます。これを参考に、コンセントの数や設置場所を決めてくださいね。
失敗事例①数は多いものの、そもそも使えないコンセントが多い
まず最初に紹介するのは、「数だけ意識した結果、無駄なコンセントを作ってしまった」というケース。
「図面の段階で、どこにどんな家具を置くのかイメージできなかったこともあり、『とりあえずコンセントはたくさん作っておけば問題ないはず!』と考えて、たくさん設置しました。各部屋に最低2個(4口)、多い場合で4~5個(8~10口)という感じだったんですが、実際に家具を置いてみると『家具の裏側になって使えない』ケースが出てくることに。
とくに、『今どきは、冷蔵庫用のコンセントは上部に作るのが一般的』ということを知らず、低いところに設置して掃除が大変なことに。長期間プラグを差しっぱなしにしていたら、ホコリがたまって火事になる危険性があるから、地味に後悔しています。てか、業者の方もなんで上につけてくれなかったのかなあ……」(30代・女性)
たしかに、コンセントの数は多いに超したことはありませんが、使えないのであれば無用の長物。手入れの手間が増えるというのは、邪魔なだけでなんのメリットもありませんね。
失敗事例②使えるけど、不便さを感じてしまう
次に紹介するのは、「使用できるものの、不便さを感じてしまう」というケース。一体どんな事例があるのでしょうか。
「我が家のリビングは、ベランダに面した窓側に、テレビとソファが向かい合う形で設置しています。テレビは最新式の大画面で、ソファも寝心地がいいこだわった一品……と、ここまでなら最高なんですけど、『スマホを充電しながら使うのがちょっと不便』という不満ポイントがあります。
リビングにはコンセントは2箇所あって、うち1つはテレビ裏。なので、そのコンセントに延長コードをつなげて充電しているのですが、そうしたとしても腕を伸ばさないとスマホに届かないんです。つまり、ソファでゆったり横になっているのに、腕は『ピーン!!!』となっているという矛盾状態(笑)
こんなことを言うと『スマホやんなきゃいいじゃん』と思う人もいるかもしれませんが、僕にとっては撮りためたドラマを観ながらスマホでツイッターをするのが一日の癒やしなんですよね。延長コードをさらに長いものに買い換えるか検討しているんですが、負けを認めるようで迷ってます」(30代・男性)
もしかすると、このケースはリビングがもう少し狭ければ、起こらなかった問題かも。間取りや部屋の広さによって、コンセントは起こる問題が異なってくるのかもしれませんね。
また、審美的な意味合いで、不満を抱くケースもあるようです。
「我が家は対面式キッチンで、キッチンスペースからリビングスペースへ行く場所が狭いんですけど、そこにコンセントがあるんです。加湿機能付き空気清浄機と除湿機は、そのコンセントで電気を取ってきているんですが、狭いから通路スペースには置けず、結果、コンセントがむき出しになってしまっています。
空気清浄機と除湿機は動かすのが簡単だから、普段はコンセントを隠しておきたいのにそれができない。コードが出てるのって生活感の象徴だから、地味に嫌なんですよね」(30代・男性)
たしかに、細かいポイントですけど、狭い通路にコンセントを設置するなら、右側の部分でも良かったのかも……と思えてきますね。
失敗事例③家電との相性が悪い
次に紹介するのは「家電との相性が悪い」というケース。
「もともと前に住んでいた賃貸マンションでロボット掃除機を使っていたので、建てた家にも持ち込みました。我が家のロボット掃除機は結構新しいやつで、ダスト容器のゴミを自動で本体から排出してくれたりする優れモノ……なんですが、掃除を終えて充電のためにホームベースに戻るうえで、物理的な距離が1メートルほど必要なんです。
自由自在に動き回るくせに、ひと仕事終えたあとは体力が消耗しているのか、なるだけ直線でホームベースに戻ろうとするんですよ。たぶん、そうしないと機械の仕様的にガチャっとうまくはまらず、充電ができないんでしょうね。
最初こそ、新居でもなんの問題もなく使っていたんですが、リビングに作業用のデスクを置いたことで状況が変化。家族誰でも使えるデスクで、私が仕事したり、小学生の娘が勉強したりと便利なんですが、これを置いたことでロボット掃除機の帰宅経路にイスがあたってしまい、うまく戻れなくなったんです。
それを受け、ロボット掃除機の設置場所を変えたんですが、今度はテレビ横に。iPhoneの充電ケーブルを挿しっぱなしにしていたら巻き込んでしまったり、不都合が生じてますし、『テレビを観ていたら掃除機も目に入る』というのは、視覚的にもあんまりイイ気がしませんね。ロボット掃除機用のコンセントを作っておけばよかったと後悔しています」(30代・男性)
これは実際に生活してみないとなかなか想像できないことですし、家具を新しく購入することで、どんな間取りの家でも生まれうるケースとも考えられます。完全に対策するのは難しいかもしれませんが、頭の片隅に置いておくのがいいかもしれません。
失敗事例④意外な場所にコンセントが欲しくなった
意外と多いのが「意外な場所にコンセントが欲しくなった」というケースです。
「周囲の一戸建て購入者にリサーチして、事前に納戸と下駄箱にコンセントを設けたんですが、住みはじめてみると『ここにもあれば便利だったな』と思う箇所が色々出てきました。具体的に言うと『洗面所の収納内部、ベッドの枕元、階段の踊り場、庭』などです。
まず。洗面所の収納内部にコンセント。ここにあればひげ剃りの充電器を置くことができます。娘が思春期になってきたせいか最近、『視界に入る場所で充電しないで』って言ってくるんですが、もし収納内部にあれば平気だったかなと。
ベッドの枕元は、完全に充電用。今は床下近くにあり、そこにケーブルを差してるんですが、もはや腰の位置くらいで良かったよなと。
階段の踊り場と庭は、掃除するうえでの利便性を考慮すると『コンセントあったら良よかったな……』と思います。階段の中間部分って掃除機のケーブルが届きませんよね。庭に関しては、芝生の手入れ用で、芝刈り機・掃除機を充電するためにあったら良かったなと思います。今は玄関内のコンセントを使ってるんですが、家の内部に持ち込むのってやっぱ抵抗があるんですよね」(40代・男性)
それぞれ独特な理由ですが、頷けるポイントもありますね。
家づくりからバリ島リゾート風にしたい方は…
ここまでコンセントの失敗体験談を紹介してきましたが、間取りや家具・電化製品、生活スタイルによって、最適なコンセント数・場所は変わってきます。やはり、専門家に相談して決めていくことが大事でしょう。
もし、イチからプロと綿密な打ち合わせをしたいとお考えの方は、ぜひ共栄コーポレーション(YAMADAホームズ販売協力店)にお声がけください。当社では外構工事も一貫してお手伝いしており、全体イメージのすり合わせからコンセントに関する細かい質問まで、気軽にご相談いただけますよ。
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